有馬温泉観光情報 キク・みる・歩く☆ありま温故知新 Presented by 欽山

有馬の見どころ

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No.001 湯泉神社


湯泉神社までの階段
湯泉神社(とうせんじんじゃ)は近くて遠い。

なぜなら…
この階段という敵が待ち構えているからだ。
宮司様のお話によると、
やはりこの階段で挫け、引き返してしまう人も多いようだ。

でも、有馬温泉を守護する神様がいらっしゃるのだから!
一度は参拝したいもの。

讃岐のこんぴらさんにお参りすることを思えば楽勝です。
さぁ、焦らず一段ずつ上って行きましょう。

ホラ、もう境内ですよ。



湯泉神社本殿
神社のご由緒によると…
延長5年(927)撰上の「延喜式神名帳」で有馬郡の大社に数えられているほか、
「日本書紀」には舒明天皇・孝徳天皇・白河法皇等の参拝も記録されていると
いうおハナシですから、神社としての歴史はと〜っても古いですね。

…って、つまりどのくらい古いワケ??

神社のご由緒にある上記説明の中で、一番古い時代の話は
「舒明天皇参拝」の記録。
舒明天皇は631年の9月19日から86日間、有馬の湯を楽しんだ
そうなので、その時に参拝されたのでしょう。

誰でもその名を知る人を基準に計るなら、これは聖徳太子が
亡くなってからおよそ10年ぐらい経過した頃の記録です。


■有馬の三羽ガラス
さて
…こちらにお参りの際にぜひCHECKいただきたいのが、本殿の鴨居。
湯泉神社本殿鴨居の三羽ガラス さらっとお参りすると見落としがちですが、
お賽銭箱から視線をずずっと上へ向けて
いただきますと…三羽のカラスがおります。

何故ここにカラス?
とお思いのアナタは有馬温泉の起源を
ご存知ではない、ということで。

こちらの神社にいらっしゃる神様とあわせて
お知りおきくださいませ。
神代の昔…
大己貴命(オオナムチノミコト)と少彦名命(スクナヒコナノミコト)という二人の
神様が、人々を病気から守るために国々を旅し、薬草を探しに歩いていた時、
傷ついた三羽のカラスが赤い水を浴びて傷を治療しているのをご覧になって
有馬の温泉を発見したという伝えから、この二神が湯泉神社草創期より守護神
として祀られてきました。

鴨居のカラスはもちろん、この伝説に登場する「有馬の三羽ガラス」です。

【補足】
仁西上人有馬再興(1191)の頃から、熊野信仰の影響を受けて熊野久須美命も併せ祀り、有馬温泉の鎮護三神と呼ばれるようになりました。


■大国・ダイコク・大黒
湯泉神社の大黒さま
お参りを終えられて右手に視線を向けますと…
笑顔がとても愛らしい大黒さまがいらっしゃいます。

何故ここに大黒さま?
こちらに祀られている大己貴命(オオナムチノミコト)は
大国主神(オオクニヌシノカミ)という国造りの神様で
いらっしゃいます。

この「大国」がダイコクとも読めることから、同じ読みの
大黒天と習合して民間信仰に浸透してきました。

だから、この「大黒」さまは「大国」さま。
すなわち大己貴命(オオナムチノミコト)。
ゆえに、こちらで微笑んでいらっしゃるのです。

「ようお参りされました」と声をかけていただいたような錯覚さえ覚えるこの笑みは
階段の疲れも忘れさせてくれますよ。


【余談】
国造りの神様・大己貴命は、医療神としても信仰されています。
パートナーの少彦名命(スクナヒコナノミコト)も医薬を司る神様。
そんな二人が推奨?の有馬温泉は、なんだかとっても身体に良さそうですよね。




湯泉神社公式サイト >> 湯泉神社公式サイトリンク

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有馬温泉 欽山-KINZAN- 兵庫県神戸市北区有馬町1302−4